重い腰を上げて Neovim ことはじめ ー Neobundle から Dein.vim への移行編
Vim のプラグイン管理には Neobundle というプラグイン(パッケージ)マネージャのお世話になっており、これといって不満はないんです。ただ Neobundle
はもうバグ修正しかしないようですし、いつかは他のプラグインに乗り換えるのかな(面倒くさい……)とは考えていました。そんな折に Neovim へ移行することにしたので、これを機に見通しの悪い .vimrc
を含め設定ファイルを見直して整理して、さらに Dein.vim に移行してみました、というのが今回の内容です。話が横道に逸れますが、Vim にプラグインマネージャが浸透し始めたのは 2010 年頃 のようで、自身も pathogen.vim
、Vundle
と使ってみて 2012 年の終わり頃から NeoBundle
を使ってきました。変化の早さに驚くばかりです。
さて話を戻して、このトピックに関しては日本語の情報がたくさんあります。ここ、ここ、ここ、ここ、ここ、ここ……(たぶんまだまだある)。これらの情報に加えて、SpaceVim の設定と、Dein.vim
の作者である Shougo さんの 環境 を参考に設定してみました。なるべく複雑にしないことを目標に。
結果、このような構成になりました。
~/.config/nvim/ ├── config │ ├── dein.toml │ ├── dein.vim │ ├── dein_lazy.toml │ ├── dein_local.toml │ ├── init.vim │ ├── main.vim │ └── settings.vim ├── init.vim
init.vim
は config/main.vim
を読み込み、この config/main.vim
は同じディレクトリにある init.vim
、dein.vim
、settings.vim
を順に読み込む、という感じです。dein.vim
は dein.toml
、dein_local.toml
(ローカルに保存してあるプラグイン)、dein_lazy.toml
をそれぞれ dein#load_toml()
します。
基本的には、SpaceVim の init.vim
および config/init.vim
をほとんどそのままコピーして、.vimrc
内のプラグインに関する記述を TOML ファイルに、残った設定を settings.vim
に移行しました。TOML ファイル内で、プラグインのインストール情報(repo
キー)と共に関連する設定を hook_*
というキーでまとめて書いておけるのがすっきりして良いなと思ってます。
例えば、こんな感じ。
[[plugins]] repo = 'ctrlpvim/ctrlp.vim' hook_add = ''' let g:ctrlp_map = '<Leader>cp' '''
ちなみに hook に関する情報は ここ が詳しそうです。
まとめ。Neobundle
から Dein.vim
へ移行しました。次回は、新しく導入したプラグインの紹介編です。
重い腰を上げて Neovim ことはじめ ー Vim 環境の移行編
Neovim は Vim の未来だ ということで、そろそろ Vim 環境を Neovim に移行してみます。作業のモチベーションを上げるため、環境の移行に加えて、プラグイン管理を Neobundle から Dein.vim へ移行すること、および Neovim ニュースレターの 第6号 で紹介されている Neovim ならではの新しいプラグインをインストールすること、も目標にします。
まずは Neovim 本体を Homebrew
でインストールします。
$ brew install neovim/neovim/neovim
Neovim への移行のための情報は :help nvim-from-vim
から。基本的には下記で OK です。
$ mkdir ~/.config $ ln -s ~/.vim ~/.config/nvim $ ln -s ~/.vimrc ~/.config/nvim/init.vim
Neovim は XDG Base Directory Specification という仕様に従っているらしく、上記の ~/.config
は $XDG_CONFIG_HOME
のデフォルト値のようです。ちなみにデータの類は $XDG_DATA_HOME
である ~/.local/share
に、キャッシュの類は $XDG_CACHE_HOME
である ~/.cache
に保存すると良いようです。
あとは vim
コマンドの代わりに nvim
を実行すれば Neovim が起動します。驚くほどスムーズに移行できました。気持ち Vim よりもさくさくしているような印象です。
今時のツールは自己診断なんかもできます。Neovim 内で :CheckHealth
コマンドを実行すると環境に問題がないかをチェックしてくれます。Homebrew
を使っている人にはお馴染の brew doctor
にあたる機能ですね。Python と Ruby の環境に問題あり、と診断されたので言われたとおりに下記を実行します。
Python 2:
$ brew install python $ pip install neovim
Python 3:
$ brew install python3 $ pip3 install neovim
Ruby:
$ brew install ruby $ gem install neovim
再度 :CheckHealth
したところ診断結果は良好のようです。
まとめ。Vim から Neovim へ移行しました。次回は、Neobundle から Dein.vim への移行編です。
/etc/hosts にワイルドカードは書けますか
書けません。
はじめに
仕事に集中したいけれどネットサーフィンをして時間を無駄にしてしまう……!そんなわけで /etc/hosts
にこんなエントリを追加している人は意外に多いのではないかと思います。
127.0.0.1 www.facebook.com
そうやってどんどんエントリを増やしていくことになるわけですが、できたらこんな風に書けたら良いなあと思ったりしますよね。
127.0.0.1 *.jp
残念ながら /etc/hosts
にワイルドカードを書くことはできないようなので、代替手段を調べてみました。
Dnsmasq
どうやら Dnsmasq という(DNS forwarder 兼 DHCP server な)ものをインストールして設定すれば良いらしいです。早速やってみます。うちの環境は OS X El Capitan ですが、Linux でもある程度は同様に設定できると思われます。
インストール
$ brew install dnsmasq
Homebrew は本当に便利です。Linux で root 権限を持っていなかったりシステムを汚したくない場合は Linuxbrew を使ってみると良いです。
OS X の設定
OS に、全ての .jp リクエストの DNS lookup は Dnsmasq(127.0.0.1
)に向けるように設定します。
(もしなければ)/etc/resolver
というディレクトリを作成して、
$ sudo mkdir -p /etc/resolver
対象ドメイン(.jp)名のファイル、つまり /etc/resolver/jp
に下記の行を追加します。
nameserver 127.0.0.1
Dnsmasq の設定
続いて Dnsmasq に、受け取った全ての .jp リクエストに対して 127.0.0.1
を返すように設定します。
設定ファイルの例(ちなみにこの設定ファイルを眺めてみると Dnsmasq でできることが色々と分かりそうです)をコピーしてきて、
$ sudo cp /usr/local/opt/dnsmasq/dnsmasq.conf.example /usr/local/etc/dnsmasq.conf
下記の行を追加します。
address=/jp/127.0.0.1
起動
あとは起動すればおしまい。
$ sudo brew services start dnsmasq
まとめ
仕事しましょう。